似ているようで違うキャバ嬢とホステス
「キャバ嬢とホステスの違いって何だろう?」
ナイトワークを始めたいと思ったときに、こんな風に思ったことのある人は多いのではないでしょうか?
同じような仕事をしているようでキャバクラであればキャバ嬢と呼ばれるのに、銀座や六本木のクラブではホステスと呼ばれることに違和感がある人もいるかもしれません。
キャバ嬢とホステスの違いがよくわからないまま入店してしまうと接客面の違いなどを知らずにトラブルになることもありますのでしっかり理解しておきましょう。
今回は「キャバ嬢」と「ホステス」の違いを詳しく説明します。
まず定義を確認
キャバ嬢はキャバレークラブ(ほとんど使わない正式名称ですが)、つまり「キャバクラ」で働く女性のことを言います。キャバクラはマンツーマンの接客が基本です。
キャバ嬢はお客様の隣に座って、会話をしながら一緒にお酒を飲む仕事です。
一方でホステスは、銀座や六本木などにある「クラブ」で働く女性のことを言います。
クラブは「接待飲食店」のため、料金を高く設定しているお店がほとんどで、しばしば「高級クラブ」とも呼ばれます。
キャバクラと違い、クラブでは1人のお客様に対して複数人で接客をします。店内の雰囲気は落ち着いているところが多く、ホステスはキャバ嬢よりも年齢層が高めです。
接客面での違い
ではそれぞれの違いについて触れていきますが、まず一番大事な仕事内容、接客の違いから説明します。
「キャバクラ」ではお客様とキャバ嬢がマンツーマンで会話をするのが原則です。
1人のキャバ嬢が10~15分程度接客をして、グルグルと各テーブルを回っていきます。
一方で「クラブ」は、1人のお客様に対して複数のホステスが付く場合が基本です。
「係」と呼ばれる指名ホステスの周りに、ヘルプが付くような接客スタイルです。
キャバクラは「指名」や「場内指名」のように、指名のキャバ嬢以外にも指名ができたり、指名を変えることができますが、クラブでは「永久指名」といって、一度指名したホステスを変更することができないルールがあるという点も違います。
「永久指名」で指名が絶対に変わらないというのもあって、クラブでは初対面のお客様にはヘルプの女性も必ず名刺を渡す(これを忘れると黒服に怒られます)のに対し、指名替えが頻繁に起こるキャバクラでは他の女性を指名しているお客様に名刺を渡すのは絶対にNGです。
女性同士のトラブルになる部分ですので気をつけましょう。
それ以外の違い
接客以外でも微妙に違う部分があります。
例えば教育係が違います。
「キャバクラ」における教育係は、いわゆるボーイと呼ばれる男性スタッフです。入店すると一人一人に担当のスタッフがつき、新人キャバ嬢の育成や、もっと売上を伸ばしたいキャバ嬢に対してのアドバイスを担当します。
「クラブ」の教育係は男性スタッフもやることはありますが、主に「ママ」と呼ばれる存在です。ママにはオーナーママ(ママ=社長ということ)のママと雇われのママの二種類の女性がいます。
オーナーママの場合はホステスたちの教育係でありながら、お店を統率する経営者としての役目を担っています。
どちらのママの場合でもホステスに対する手厚い指導やサポートもしてくれるため、文字通り「母」のような存在です。
クラブではママ、特にオーナーママがお店の要です。クラブのコンセプトや接客の質は、すべてオーナーママの考え方や方針によって決まるのでとても重要な人物になります。
次に接する客層も違います。
「キャバクラ」に来店するお客様は20代後半から50代くらいと、幅広い年齢層のお客様が来店することが多いです。
料金もクラブと比較すると低めに設定しているので、キャバ嬢と一緒にワイワイ盛り上がって、楽しく飲みたいという目的で気軽に来る人がほとんどですので敷居が低くて誰でもアクセスできるのがメリットです。
料金が安いというのはフリーのお客様、新規のお客様が来店しやすい環境ですので集客力のあるお店に入るとお客様を掴みやすいです。
接客しているキャバ嬢だけではなく、ボーイもお客様と会話をしたり、一緒にお酒を飲んだりすることがあります。
「クラブ」に来るお客様は、40代以上の大人な雰囲気の男性が多く来店します。
ホステスやオーナーママとの会話を楽しみながら、ゆっくりお酒を飲みたいという目的で来るお客様が多数見られます。
また会員制のお店なので一見さんはお断りで新規のお客様は少なく、キャバクラに比べ料金設定がとても高めです。
そのため企業の社長やお偉いさんなど、日常生活では出会えないような方が来店することもある貴重な空間です。